新潟大学iRICE 耐気候変動品種 超迅速開発体制

iRICEは、新潟大学を核に、国内外の大学・企業・自治体・実証圃場をつなぎ、気候変動時代のコメ産業の再設計に取り組んでいます。

新潟大学iRICE耐気候変動新品種超迅速開発体制

さらに iRICE は、水田から排出されるメタンなど温室効果ガスの削減にも取り組み、水管理や施肥法の改善を通じて、気候変動の抑制を目指します。新潟県をはじめ地方自治体や国内外の企業と連携し、研究成果の国際展開と社会実装を一体的に進める実践的な拠点です。

Speed Breeding

スピードブリーディング(Speed Breeding)とは、作物の育種期間を大幅に短縮するための先進的な育種手法です。
従来の育種では、1世代の栽培に何年もかかるのが、スピードブリーディングを使うと、1年で複数世代(3~6世代)を育成することが可能になります。

気候変動に適応する次世代品種を、より速く社会へ。超高速世代更新技術により、高温耐性・乾燥耐性・環境適応型品種の研究開発を加速します。

本拠点は、地球温暖化の進行に伴い深刻化する気候変動リスクに対し、農業・環境・エネルギー交点に位置する「コメ」を対象に、科学的根拠に基づく育種・栽培・環境制御・温室効果ガス(GHG)排出削減に関する研究を、基礎から応用、社会実装に至るまで一気通貫で推進してまいります。とりわけ、学術的独自性が高く世界的に戦術的な研究分野として、以下の取り組みを展開いたします。

01. 革新的な耐気候変動新品種の開発と高速育種技術の確立

マルチストレス耐性を有する水稲品種の開発を加速していきます。
インディカ米や多様な遺伝資源を活用し、遺伝子組み換えに依らない効率的なスピードブリーディング技術を実装することで、品種の育成期間を大幅に短縮し、世界的な気候変動によるコメ生産の不安定化に即応できる育種基盤を確立していきます。

02. 次世代型スマート農業技術と温室効果ガス削減技術の開発と確立

圃場でのメタン排出を削減する次世代型スマート農業技術を開発。
AI・センサー・ビッグデータを活用し、環境負荷低減と収益性を両立する持続可能な農業モデルの構築を目指します。

03. カーボンクレジット創出による農業従事者の所得向上と持続可能な農業の実現

水田は CO₂の約30倍の温室効果を持つメタンの主要排出源であり、その削減は国際的課題です。新潟大学では、耐気候変動型品種の育成や水管理・肥料削減・残渣処理を通じて排出抑制を推進。
加えて、自動メタン測定装置を開発し、排出量を可視化・カーボンクレジット化することで、農業者への新たな収益還元の仕組みを構築します。

04. グローバル産官学連携による国際社会実装の加速

ベトナム、タイ、フィリピン等の大学、農業研究機関と連携し、海外圃場での適応試験や温室効果ガス削減の国際実証研究を展開しています。さらに、国内外のグローバル企業との共同研究を通じて、学術的知見と産業的知見を融合した社会実装を加速してまいります。